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医院・クリニックの開業に向けての手続きと準備


医院・クリニック開業時の準備について

いざ、医院・クリニックを開業しようと思った時、物件や医療機器の手配、スタッフ採用、開業資金の借入以外にも準備しなくてはいけない事があります。それは諸官庁への医院開業の申請手続きです。これは前述した医院・クリニック自体の開業準備と並行して行わなくてはいけません。また申請する諸官庁がいくつかあり、申請項目も多数ある為、申請漏れがないようにしっかりと準備をして手続きを済ませられるようにしなくてはいけません。ここでは医院・クリニック開業に必要な手続きと準備についてご紹介いたします。

医院・クリニック開業に必要な手続きの種類

それでは医院・クリニック開業をする為にはどんな手続きがあるのかをご紹介いたします。

 

・医院、クリニック開業の届出

・指定医療機関コード取得(保険診療を行う場合)

・税務署への届出

・労働保険の手続き(雇用保険、労災保険)

・社会保険の手続き(健康保険、厚生年金、介護保険※40歳以上)

・医師会への入会届

・防火管理者講習の受講

 

このように、企業の設立とは異なり多くの手続きを行わなければいけません。

またこれらの手続きには医院・クリニック開業に必要な申請に加え「保険医療機関」に指定される為に必要な申請が含まれています。保険医療機関に指定されないと保険診療が適用されず、自由診療となってしまう為、集患という点においても気にしなくてはいけない部分です。特に開設届と指定医療機関コードを取得しないと医院・クリニックの開業どころか診療行為が出来ませんので、開業をすると決めた段階から手続きを行う準備を始めておく事が必要です。

申請機関別で見る手続きの種類

上記で述べた通り、医院の開業には多くの手続きが必要となります。そこで各機関ごとにどんな申請を受け付けているのかをまとめましたので、ご自身の専科やどんな医院にしたいのかという事を念頭に置きながら、ご自身に必要な手続きは何かを下記で確認して、申請漏れのないようにして下さい。

保健所

・診療所開設届(個人開業の場合)

・診療所開設許可申請書(法人の場合)

・診療所使用許可申請書(有床の場合

・診療用エックス線装置備付届

・麻薬施用者免許申請書・麻薬管理者免許申請書

・各種医療機関指定申請書(結核・被爆など)

 地方厚生局

・保険医療機関指定申請書(個人の場合)

・診療料の施設基準等に係る届出書

社会保険事務所

・健康保険、厚生年金保険新規適用届

・新規適用事業所現況書

・健康保険、厚生年金保険被保険者資格取得届

・健康保険被扶養者(異動)届

労働基準監督署

・労働保険、保険関係成立届

・労働保険概算、確定保険料申告書

公共職業安定所

・雇用保険適用事業所設置届

・雇用保険被保険者資格取得届

税務署

・個人事業開廃業等届出書

・源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書兼納期の特例適用者に係る納期限の特例に関する届出書

・青色申告承認申請書

・青色事業専従者給与に関する届出書

・たな卸資産の評価方法の届出書

・減価償却資産の償却方法の届出書

労働基準監督署 労災保険指定医療機関指定申請書
市区町村 各種医療機関指定申請書
医師会 入会申込書
消防庁/一般財団法人日本防火・防災協会など 防火管理者講習

まとめ

開業する地域や専科によって必要な申請は異なる場合もありますが、一般的な医院・クリニック開業にはこれだけの手続きが必要となります。また申請内容によって、申請時期が異なり、提出締め切りもありますので、開業が決まった段階で一度関係諸官庁へ事前に相談する事をオススメします。申請の方法や流れ、内装、医院・クリニック名称等のアドバイスをくれるので手続きをスムーズに進めることが出来ます。